山と妖怪―ドイツ山岳伝説考
本, 吉田 孝夫
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詳細
- タイトル: 山と妖怪―ドイツ山岳伝説考 de 吉田 孝夫
- ISBN: 4896941756
- ファイル名: 山と妖怪-ドイツ山岳伝説考.pdf
- 発売日: 2014/6/1
- ページ数: 382ページ ページ
- 出版社: 吉田 孝夫
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山と妖怪―ドイツ山岳伝説考本無料ダウンロードpdf - 内容(「BOOK」データベースより) 魔女の宴で有名なブロッケン山、皇帝の眠るキフホイザー山など、数々の「霊峰」を抱えるドイツ。かの地で不思議な存在感を放つ鉱山伝説の数々や、グリムの紹介でもおなじみの「ホレさま」・「リューベツァール」などの妖怪譚を題材に、山をめぐる伝説が近代へと生き延び、今なお語り継がれることの意味を多層的に問い直す意欲的論考。図版多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 吉田/孝夫 1968年鳥取県生まれ。奈良女子大学文学部准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(ドイツ語学ドイツ文学専修)。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ドイツの山岳伝説と言えば“ブロッケン山の魔女”が最も有名であろうが、それ以外でもドイツには山に関する伝承が数多く残されている。そこで「山」と「妖怪」に着目し、こうした民間伝承に隠された意義を読み解いたのが本書であり、実に読み応えのある大作であった。本書は約400頁にも及ぶ長大な論文集であるが、前半が「山」、後半が「妖怪」に依る二部形式となっている。第一部「鉱山」一概に「山」と言っても様々だが、本書が特に注目しているのは鉱山である。ここには恐らく時代背景もあるのであろう…本書では鉱山事故に纏わる奇跡譚の類型を挙げながら、山霊と冥界、民間信仰とキリスト教の概念等を丁寧に解説して行く。尚、山に霊性を見出すのは日本も同じだと思うが、本書は『日本霊異記』との比較検討等も行なっているので、その宗教観の違いに興味が尽きる事はなかった。第二部「妖怪」山に纏わる妖怪を取り上げる。“山姥ホレさま”や“山の悪魔・リューベツァール”を重点的に解説しているものの、単に伝説を読み解くだけではなく、ナチズムや伝説研究の歴史、或いはプレトーリウスの研究成果、更には当時の薬草学とその流通等にも言及しているので、第一部よりも学術性は高いかもしれない。因みに、ここでも「異人」「市場」と言ったキーワードに関連して小松和彦氏、山口昌男氏の研究等も併せて紹介しており、特に「市」の起源と宗教的祭祀の関連性を考察しながら、日本とヨーロッパとを対比させている指摘は画期的であったように思う。さて、以上のように纏めてしまうと何やら簡略に思えるかもしれないが、本書は先行研究等を徹底的に紐解きながら緻密な考察を行っているので、その具体性と論説の堅実さには目を見張るものがある。取り分け興味深かったのは「民間伝承」が、改めて「“民間”の“伝承”」であり、如何に私達の日々の暮らしに密接か…という事を思い知らされる点だ。例えば…1.第一部第三章の「山の裁判」では、『ジュピターの裁き』を取り上げている。原告は大地、被告は人間。人間達に依って身体を傷付けられた大地を神々が弁護するが、運命の女神フォルトゥーナは「山を掘り起こす事」を人間の定めと認める一方で、それには危険が伴う事を予告する。…ここに、鉱山発掘の必要性と、それに伴うリスクとが運命付けられる。2.鉱山の危険のみならず、現代のようにケーブルカーやロープウェーが発達していない当時の山では、悲惨な滑落事故等も多かった。「山の妖怪」伝説が成立し、語り継がれる背景にはこうした現実社会的が読み取れる。3.薬草や薬学は、当時は「魔法」のように扱われ易く、ここから伝説が発祥する。現に嘗ての魔女裁判では、薬学に精通していた所為で「魔女扱い」されたケースが多々あるというが、これも当時の事情を反映した現象かもしれない。本書を読むと「民間伝承」の成立と発展の背景には、何よりも人間の営みが大きく作用している事を実感する。そして、本書の舞台はあくまでもドイツではあるものの、単に「外国の御伽噺」と片付ける事は出来ず、我が国に於ける民間伝承にも思いを馳せずにはいられないであろう。上記に述べた通り、かなり重厚な論文集ではあるが、文章が平易で、然も非常に丁寧に編集されているので全体的には読み易い。また、こうした学術的な論文集でありながらも図版掲載が豊富で、目を楽しませてくれる所も印象的であった。ドイツの民間伝承に興味のある方、山の神秘に惹き付けられる方、そして民俗学に関心のある方…。本書からは多くを学ぶ事が出来、そして多くを感じる事が出来ると思うので、是非とも御一読頂きたいと思う。ドイツの山岳信仰に魅せられた著者が渾身を込めた力作である。
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